クレジットカードと比較しながら、ツケ払いと後払いサービスの特徴を解説します。

ツケ払いと後払いサービスの違いとは?

 

ツケ払いと後払いサービスの違い

 

はじめに、後払いサービスは広義で使われる言葉で、ツケ払いと後払いは同意語として捉えられることが多いです。

 

後払い決済になるクレジットカード払いとツケ払い・後払いには明確な違いがあります。
また、ツケ払いと後払いはそれぞれ複数の種類があり、利用するサービスによって特性と注意点が変わってきます。

 

後払い(ツケ払い)サービスとは

 

名称の通り商品の支払いを後払いにする決済方法の総称です。

 

従来のツケ払いは馴染みのお店で会計を後日にしてもらうシーンで使われることが多かったですが、ツケ払いサービスと呼ばれるネット決済は限度額の範囲内でクレジットカードのような後払い決済ができるサービスです。

 

馴染みの飲食店で「会計はツケといて」というツケ払いはお店と客の信用取引になりますが、後払いサービスの一種にあたるツケ払いサービスは、決済会社がお店側に支払いを保証します。
クレジットカードと同じで、仮に利用者が後払いを踏み倒したとしても、決済会社がお店に弁済をする仕組みです。

 

インターネットショッピングのイメージ

 

クレジットカードとの違い

 

クレジットカードは割賦販売法の登録事業者が提供するサービスで、信用情報機関や勤務先情報を元に審査をして新規カード発行の可否や限度額を審査しています。
審査に問題がなければ数百万円以上の高額な限度額にも対応できるのが特徴で、光熱費や携帯電話料金など月々の支払いでもクレジットカード払いを選択できるケースが多いです。

 

後払い・ツケ払いはクレジットカードを提供する信販会社よりも参入するのが簡単で、基本的に信用情報機関の加盟業者にはなっていません。
独自の審査のみで後払い決済の可否を判断しているため、限度額はクレジットカードより低めに設定されます。

 

 

後払い・ツケ払いの種類

 

後払い・ツケ払いの代表的なサービスは以下の3種類があります。

 

大手決済会社 PayPay、メルペイなど
通販のコンビニ払い 対象商品の購入金額のみコンビニの払込票払いで対応
後払い(ツケ払い)アプリ VISAプリペイドカードと連動したサービスなど

 

後払いサービスは上記全てで使われる言葉ですが、ツケ払いは基本的に後払いアプリのことを指します。

 

大手決済会社は自社の膨大なデータで審査を行ない、一定基準を設けるなどして限度額を決定します。
通販のコンビニ払いは対象商品であれば高額な商品でも後払い可能です。

 

後払い(ツケ払い)アプリの多くは最大限度額5万円以下になりますが、簡易的な審査で即日利用できるサービスが多いです。

 

払わなかった場合の対処

 

遅延によるペナルティ

 

各種後払い決済サービスは、支払いが長期にわたって滞ってしまった時の対応に大きな違いがあります。
クレジットカードの支払いが遅延した場合は強制解約・一括弁済を求められるほか、信用情報機関の事故情報に登録されてブラックユーザーになってしまいます。

 

通販のコンビニ払いや後払いアプリは信用情報機関の加盟業者ではないため、各種ローンやクレジットカードの審査に影響を与えません。
通販の後払いを踏み倒した場合は、その情報を大手通販サイトや決済事業者で共有されて、通販を利用しにくくなることがあるので注意しましょう。

 

大手決済会社は自社グループに関連した様々なサービスでペナルティを受けることになります。
VISAプリペイドカードに後払い決済の限度額が与えられる後払い(ツケ払い)アプリで支払いが滞った場合は、その事業者とトラブルが発生するだけで日常生活などに大きな悪影響はありません。
ただし、悪質性があって払う意思がないと判断されると、訴訟など法的手段をとられるケースがあるので注意してください。

 

一般的に後払い・ツケ払いサービスは、支払いをしなかった時の利用者側のリスクと比例して限度額が高く設定されます。